鑑定人試験対策:構造・構法の説明

最も適切な 構造・構法をA群の選択肢から、また、それら構造・構法の説明として最も適切なものを B群の選択肢からそれぞれ1つずつ選び、その記号を答えるという設問。

各2点で計6点の問題なので、最低でも4点は取りたいところである。
尚、構造の種類に関しては毎回同一パターンの傾向が強く、8種程度を覚えるだけで50%以上の点数を確保できる。

構造の種類と特徴

鋼構造

基本となる構造形式は、ラーメン構造とブレース構造である。

ラーメン構造には長方形ラーメンと山形ラーメンがある。

部材などの接合方法には、機械的接合方法と冶金的接合方法がある。

柱と基礎は柱脚により接合する。

在来軸組構法

土台・柱・桁・梁などの主要な部材を組み立ててつくる架構式の構造形式である。

骨組の接合には、部材相互を継手や仕口などの加工を施してはめ合わせる方法がある。

屋根からの荷重を柱に伝える水平材には、桁と梁がある。

鉄筋コンクリート構造

RC構造ともよばれる。

柱と梁が剛で接合され二種の構造材料を組み合わせた一体式の構造で、耐火・耐久性にすぐれている。

質量の大きい材料を一体化した構造なので、遮音性や気密性にすぐれている。

木造枠組壁構法

ツーバイフォー構法(2×4 構法)とも呼ばれる。

接合部などの強さは金物類だけにたよるので、その使用には特に注意が必要となる。

鉄骨鉄筋コンクリート構造

2種類の構造の合成のため、構造が複雑になり、工期が長くなる。

壁式鉄筋コンクリート構造

耐力壁が主要な構造体となって鉛直荷重と水平力に有効に働くように作られている。

壁とスラブを一体に構成する形式である。

長方形ラーメン構造

鋼材を用いて、中低層の建築物から高層建築物まで多層多スパンの建築物に広く用いられている構造である。

補強コンクリートブロック構造

臥梁と基礎は、耐力壁の上部と下部を連結して強固な壁体を構成し、臥梁と床・屋根スラブは、水平面の剛性を確保し、鉛直荷重や地震などの水平力に対して、損傷しないように設計する。