鑑定人試験対策:複式簿記

複式簿記とは、会計の基本的な記録方法の一つで、各取引が少なくとも二つの異なる勘定科目に影響を与えることを表す方法です。このシステムは、経済活動の各側面を二重に記録し、財務状況と収益性を正確に反映させることを目的としています。

複式簿記の例

会社が現金で10,000円の事務用品を購入した場合

借方: 事務用品費 10,000円(資産の増加)
貸方: 現金 10,000円(資産の減少)

会社が15,000円でサービスを提供し、その代金を現金で受け取った場合

借方: 現金 15,000円(資産の増加)
貸方: 売上 15,000円(収益の増加)

複式簿記のテーブル例

日付説明勘定/借方勘定/貸方
2023-01-01事務用品購入事務用品費 10,000円現金 10,000円
2023-01-02サービス売上現金 15,000円売上 15,000円

勘定科目

資産

現金・預金・商品・建物・売掛金・備品他
資産=会社が持っていると嬉しいものプラスになるものを示す。

負債

買掛金・支払手形・借入金・当座貸越
負債=会社が持っているとマイナスになるものを示す。

純資産

資本金・資本準備金など
純資産=会社が返済不要な資産を示す。

過去問

問題

次の1~4の取引について、下の勘定科目・金額を用いて仕訳を行い、勘定科目・金額は下の選択肢から最も適切なものをそれぞれ1つずつ選び、その記号を答えて下さい。
なお、勘定科目・金額の選択肢は、必要に応じて何度使用しても構いません。

1.A商店の買掛金\450,000 の支払として、\150,000 は現金で、残額の\300,000 は小切手を振り出して支払った。

2.現金\600,000 と備品\100,000 を出資して開業した。

3.B商店から販売目的で1台\100,000 のパソコンを5台仕入れ、代金は翌月に支払うこととした。

4.当月分の家賃¥350,000 を借主が振出した小切手で受け取った。

1.A商店の買掛金\450,000 の支払として、\150,000 は現金で、残額の\300,000 は小切手を振り出して支払った。

借方貸方
ウ:買掛金h:450,000セ:現金b:150,000
ケ:当座預金e:300,000

2.現金\600,000 と備品\100,000 を出資して開業した。

借方貸方
セ:現金k:600,000カ:資本金m:700,000
ソ:備品a:100,000

3.B商店から販売目的で1台\100,000 のパソコンを5台仕入れ、代金は翌月に支払うこととした。

借方貸方
タ:商品i:500,000ウ:買掛金i:500,000

4.当月分の家賃¥350,000 を借主が振出した小切手で受け取った。

借方貸方
セ:現金f:350,000ア:受取家賃f:350,000